

血圧は心臓から送り出されてきた動脈に加わる圧力を指します。
ではなぜ、血圧が高いことは身体に悪いと言われているのでしょうか?
動脈には心臓の鼓動にあわせて、常に血液が送られているという状態にあります。つまり、そのたびに動脈に強い圧力がかかっているという状態なのです。
本来は、動脈はしなやかなゴムの様な性質を持っていると考えられています。しかし、そんな圧力を加え続けられると、いつしか動脈壁が傷ついてしまい、老朽化したゴムホースのように硬くなってしまうのです。
これが、よく耳にする動脈硬化という状態を指します。
動脈硬化は主に細い血管に起こりやすい症状で、高血圧の状態が長く続けば続くほど進行していくことになります。
そして、細動脈硬化が起これば血液が流れにくくなり、それによって血圧がさらに高くなるという悪循環が起こることになります。
細動脈硬化の主な原因として考えられているのが「老化」です。
その考えを裏付けるデータとして、中高年になればなるほど、血圧が高くなるという資料があります。
さらに、動脈に起こり得る重大な悪影響の一つに「粥状硬化」というものが挙げられます。これは、比較的太い血管に起こり得るもので、血管の内壁の酸化したコレステロールが溜まってしまうことによって、血管内部の血液の通る箇所が狭くなってしまったり、盛り上がった部分が破れて血栓を形成したりします。
この症状を起こしやすいと言われているのが、高コレステロール血症の方や糖尿病を患っている方で、やはり中年になればなるだけ発生率も上がります。
粥状硬化は脳梗塞や心筋梗塞の引き金になるというリスクもあるため、常に注意を持っていたいところです。
低血圧ももちろん健康に支障をきたす症状ですが、日本人については基本的に「高血圧」に対しての方が注意が必要だといえます。
そもそも、高血圧は生活習慣病の一つと考えられていますが、
具体的には、そこから糖尿病やメタボリックシンドローム、そして、高脂血症を合併症として誘発することがあり、この四つを総称して死の四重奏と呼びます。
このよっつの症状からは、さらに脳梗塞や心筋梗塞などの死と直結するかもしれない症状が引き起こされますし、さらにはガンの引き金になるかもしれません。
こういった背景から高血圧の症状には気を付ける必要があります。
だからこそ、基本的には血圧を出来るだけ下げる様な試みをしましょう。
その試みのひとつとしては、コエンザイムQ10の摂取が良いでしょう。
コエンザイムQ10は高い抗酸化力で身体の錆びつきを落とします。
そして、コレステロール値を引き下げることも出来るのです。
コレステロールを抑えることが出来れば、結果的に高血圧の改善にもつながります。その点を意識しながら、運動や食事療法とあわせて実践しましょう。