

コエンザイムQ10は人体に必要不可欠な物質ですが、外部から摂取してもほとんど吸収されません。なぜコエンザイムQ10は吸収率が低いのかを説明した上で、吸収率を上げる最適な方法をご紹介します。
1.コエンザイムQ10の吸収率は5%?
2.コエンザイムQ10の吸収率を上げる方法
2-1.油と一緒に摂取する
2-2.還元型コエンザイムQ10を選ぶ
3.まとめ
コエンザイムQ10は、ビタミンに類似した作用を及ぼす物質です。ビタミンAやBを始めとする13種類のビタミンとは違い体内で合成されることから、「ビタミン様物質」に分類されました。
ビタミンに水溶性と脂溶性があるように、コエンザイムQ10は脂溶性の物質です。つまり水には溶けにくく、脂に溶けやすい性質があります。
脂溶性の物質は調理で破壊されにくく、さらに尿から排出されないのがメリットです。しかし人体の半分以上を構成する水に溶けないため、水溶性の物質よりも非常に吸収率が低くなっています。
一説によると、コエンザイムQ10の吸収率はわずか5%であると言われています。1日の推奨摂取量は10mgのため、この吸収率なら牛肉は3kg程度食べなければなりません。コエンザイムQ10の含有量が多いと言われている牛肉で3kgですから、他の食材ではほとんど推奨摂取量は補えないでしょう。
コエンザイムQ10は脂溶性の物質のため、吸収率が低いことがわかりました。できるだけ吸収率を上げる工夫をしなければ、食品からもサプリメントからも十分な量は摂取できないでしょう。
そこで、コエンザイムQ10の吸収率を上げる手軽な方法を2つお伝えします。
2-1.油と一緒に摂取する
脂溶性の物質は、油に溶けます。食後にコエンザイムQ10のサプリメントを摂取するか、あるいは油をスプーン1杯飲んでから摂取しましょう。脂肪分の多いナッツ類やチーズもおすすめです。
2-2.還元型コエンザイムQ10を選ぶ
サプリメントに合成されているコエンザイムQ10には、「酸化型」「還元型」「発酵型」の3種類があります。この中で最も吸収率が高いのは還元型コエンザイムQ10です。
高価ではありますが、そのぶん吸収しやすく効果を実感しやすいのが大きなメリットです。特に栄養素の吸収率が落ちる40代以降の人は還元型コエンザイムQ10に切り替えましょう。
コエンザイムQ10は体内で吸収されやすいと言われていますが、それはコエンザイムQ10が脂溶性のビタミン様物質だからです。脂溶性の物質は人体の半分以上を占める水に溶けないため、吸収率が低くなります。コエンザイムQ10の吸収率を高めたいなら、油と一緒に摂取するか、吸収率の高い還元型のコエンザイムQ10を選んで下さい。